今回は世界史の受験戦略を4つのステップに分けてお伝えします。
さっそく、勉強法の話……の前に、お伝えしたいことがあります。
それは、世界史の教科書は勉強しにくい、ということ。
教科書では、地域ごとに歴史がバラバラに扱われています。
そのため、全体的な流れを掴みにくく。覚えにくいのが現状です。
そこで、篠原塾では、世界史を効率的に学習するため、以下の4ステップで教えています。
世界史は、まずは好きな国から勉強しましょう!
例えば、サッカーが好きならヨーロッパ、三国志や『キングダム』が好きなら中国など、興味のある国から学習を始めると、学習意欲が高まり、理解も深まります。
これらの国は歴史が体系的にまとめられているため、おすすめです。
特にアメリカは、歴史が400年程度しかないため最も覚えやすいです。
このように好きな国を決めて学ぶことによって歴史の縦糸を理解しましょう! おすすめの参考書としては『タテから見る世界史』があります。
逆に、
一方で、ドイツや中東地域は歴史が複雑で難しいため、最初は避けた方が良いと思います。
ステップ2として、より細かい用語を覚えていきます。
篠原塾では、『実況中継』という教材を用います。
この教材の良い点は、世界史の細かい部分まで網羅的に解説されており、これ一冊でかなりの範囲をカバーできる点です。
というのがおすすめです。
覚えるべきポイントが多いのですが、
の3点だけは、最低でも覚えてください。
この3点セットを押さえることで、歴史の骨格をしっかりと掴むことができます。
ステップ3では、国と国の繋がりを理解することが重要になります。
国々は、それぞれ独立して存在しているわけではなく、戦争や条約の締結、文化交流などを通して、様々な形で繋がり合っています。
この繋がりを理解することで、世界史全体の流れを把握できるようになります。
おすすめの参考書としてはこちらも『実況中継』になります。 また、『入試に出る世界史一問一答』を使い2000問程度覚えていくことを推奨しています。学校で配られている場合は山川出版社の『一問一答』でもOKです。
しかし、東進の『一問一答完全版』は網羅性が高すぎるがゆえに大事な点がわかりにくいのであまりおすすめしていません。
問題を解くことで、自分の理解度を確認できるだけでなく、弱点克服にもつながります。
篠原塾では、Z会の『実力をつける世界史100題』という問題集を推奨しています。
論述問題が出題される大学を受験する場合は、Z会の『世界史論述トレーニング』などの教材を用いて、論述力を鍛えることも必要です。
しかし、東大や一橋などは過去問などに取り組む期間を長くとる必要があります。
最後に世界史は、単なる暗記科目ではありません。
人類の歴史を学ぶことを通じて、現代社会が抱える問題の根源を理解できる奥深い学問です。
覚えることが多い上に、表面的にしかなぞらないため、
「おもしろくない」
と思ってしまうかもしれませんが、努力すれば必ず報われる教科でもあります。
ぜひ頑張っていきましょう!