私の塾の生徒を例に出すのですが、元々は偏差値が40台だった生徒が最終的には70近くまで伸ばすことが出来ました。
初めに、偏差値を上げたい人は漢文に取り組むべきだと思います。
理由としては覚えることの少なさです。
ほど覚えたら、十分点数がとれるようになります。
「どの用語や句形を覚えればいいのか?」ということに関しては、『漢文ヤマのヤマ』や『早覚え即答法』のどちらかに取り組めば十分かと思います。
「漢文が受験に刺さらないなら、何をやれば刺さるの?」と思ったら、現代文をやりましょう!
現代文の問題を解くときにやっておいてほしいこととして正しいと思った理由になっている行をメモしながら説くということです。なんとなくではなく根拠を持ちながら説く癖をつけることが重要です。
さらに、「あまり時間をかけない」ということも重要です。
なぜなら、基本的には国語以外の教科の方が重要だからです。
時間をかけずに勉強するためには、教材を志望校に合わせて決めることが大切になります。
私の塾では、例えば年間戦略を組み、志望大学に合わせて参考書を選定しています。
このような勉強を続けていくと、偏差値は60ほどで落ち着きます。 それ以上を目指すとなると、自分の頭から答えをひねり出すことが必要になります。
具体的には、ある程度知識がある状態で文章を読めるようにする教養や、本文中から必要な部分だけを抜き出す要約する力などが必要になります。
ここまでの能力で東大までは合格することが出来ますが、京都大学には合格できません。京都大学の現代文は文章内のものでは答えが作れない仕組みになっているからです。
伝統芸能の言葉で、守破離というものがあります。守の考え通りに学ぶと偏差値は60ほど、破で65ほど、離で72.5ほどになります。
破や離のレベルを目指す際には教材だけではなく、添削指導を受けることが重要になります。
小説文に関しては、最も楽な勉強方法としてはセンター試験などの過去問を解くという方法です。
この方法で、共通テストで30点ほど獲ることが出来ると思います。
より高得点を獲りたいという方はもともと小説を読んでいることが重要になります。
読書が苦手な方もいると思いますので、そのような方は初めに漫画を読むということが良いと思います。
その次に読むものでお勧めするのが、星新一のショートショートになります。
これはとても短い小説で、短いものだと見開き2、3ページで終わってしまうものもあります。
そして最終的には長編小説を読めるようになってほしいです。
よって順番としては、漫画→ショートショート→長編小説になります。
ただ、受験生は時間がないので、過去問をドンドン解きましょう。
最後に古文に関してですが、英語の勉強法のように取り組むことが良いです。
英単語のように古文単語、英文法のように古文文法などのように置き換えて学ぶことが大切です。
しかし英語の配点のほうが大きいので先に英語に取り組み、勉強法がわかった状況で古文に取り組むことが最適だと言えます。
参考書としては、『古典文法基礎ドリル』という文法教材がおススメになります。
古文の解釈に関しては、日本人なので雰囲気で取り組めると思いますが、主語の判別の際に苦戦すると思います。 その時に役に立つものが古文常識になります。 『マドンナ古文常識』という本を読んでおくことで、わかるようになると思います。
また、長文に関しては量をこなすことが大切です。篠原塾では音読を勧めています。
注意する事として、学校の先生が教えてくれる細かいことに関しては受験では使わないので、勉強する際にどこまで学ぶか決めておくことです。